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病んでなお多言語

執筆者の写真: Kirika Kuno
Kirika Kuno
8月2日
読了時間: 1分

 ルクセンブルクは金融の国として知られています。そのため投資などで大損失を出す人もいるし、仕事においては法律でがんじがらめな中、複雑だけれど独自性のない作業を長時間強いられます。そして、冬はいつも曇り空! というわけで心を病む人が多く、自殺者が多いと言われてきました。私がルクセンブルグに行った当初、国のシンボル的存在のアドルフ橋は大規模改修工事中だったのですが、それは飛び降り自殺防止のための工事も兼ねていたといわれていました。

 さて、ある日バスに乗りました。するとずっと独り言を言っている青白い顔をした青年がいたのです。私はわぁ、どこの国の乗り物でも、心を病んでしまう人がいるんだなぁと思いました。そして昔よく乗っていた京成線を思い出してしみじみとしました。ただよく耳を澄ますと、彼はルクセンブルグ語、フランス語、ドイツ語、時々英語でずっと何かをつぶやいていたのです。これは京成線とは違うな、と思ったのでした。


ルクセンブルグ駅前通りのトラム。ルクセンブルグの公共交通機関はすべて無料。
ルクセンブルグ駅前通りのトラム。ルクセンブルグの公共交通機関はすべて無料。

 
 
 

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